tabisuki-oyaji

心を癒されに旅した時のブログ

フエと列車の旅

「ox&#~!」・・・夜中の2時頃、隣の部屋からのすごい騒音でベッドから跳び起きた。大音量の中華風の音楽と怒鳴りあう中国語。何時だと思ってるのだ!すごくうるさい。ドアを叩いても静まらない。他人に迷惑をかけたらダメだと小さい頃に躾を受けなかったのか・・・。仕方なくフロントに電話して「隣の部屋がウルサイので静かにさせて欲しい」と嘆願するとじきに静かになった。

 

その後はゆっくり熟睡でき、朝には起きてホテルのレストランで朝ごはん。ブッフェ形式なのでついついたくさん取ってしまうのだが、年をとると野菜や果物が多くなる。

 

 朝食後、支度をしてホテルにタクシーを呼んでもらう。お世話になったフロントのお姉さんにハグした後、ホテルから約2kmのダナン駅にタクシーで行く。34,000ドン。駅前にすごく大きなSLが置いてある。日本のSLとはちょっと違うね。

 

ダナンからフエまでのTN2チケット買う。08:35出発で1人で55,000ドンだ。エアコン付きのソフトシートで外国人価格だ。

 

購入したチケットの席の列が彼女と別々だったので、隣に座っているおばちゃんに代わってもらった。英語が通じなかったけれども、地元の若いお兄ちゃんが通訳してくれた。優しいね。

 

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この列車にはソフトシートだけでなく、木製のハードシートもある。地元の人が利用する安い座席だ。以前、バンコクからカンボジア国境近くまでハードシートで行ったことがあるけれど、おしりがすごく痛くなるんだよね・・・。TN2はベトナムを縦断する列車なので他にも寝台やトイレもついている。

 

ダナンからフエに列車で行くのは、途中に通るハイヴァン峠を見たかったからだ。天気が良い日は遠くまで見渡せ眼下に真っ青な海が広がるらしい。ダナンから20分くらいするとハイヴァン峠を通過した。この日はあいにくの曇り空で絶景を眺めることは出来なかった。

 

 写真を撮ろうと寝台車の窓を開けたら「開けちゃダメだ。7号車に行け。」と言われて車両を移った。木製シートの車両はガラガラだった。

 

ハイヴァン峠の写真を撮った後、ソフトシートの自席に戻ってくつろいでいたら車内販売が来たので333のビールとパウンドケーキ、アイスのベトナムコーヒーを頼んで45,000ドン。

 

列車の中でビールを飲みながらベトナム人カップルと少し話をした。彼らは20才だとか。英語も日本語もベトナム語も喋れてインテリだ。外国に行くといつも思うのだけれども、積極的な人が多い。日本は島国だしそこそこの経済規模があるから日本の中だけで満足している人が多いと思う。見習わないと・・・。

 

12時過ぎにフエ駅に到着。フエでは数時間ほど世界遺産の王宮などを観光したいと思っている。そのあと夕方の寝台列車に乗って最終目的地のハノイに向かうのだ。

 

寝台列車の切符を買うために別棟の切符売り場に行くと、たくさんの人たちが並んでいて時間がかかりそうなので先に駅前で食事をすることにした。

 

駅前にいくつかお店があって威勢のいいおじちゃんたちが客引きもしてくる。客引きにつられて椅子に座ってみたがこの店は客が少ない。「もうちょっと他の店も見てくる!」と行って立ち去ると、客引きのおじちゃんは「戻ってきてね〜」と泣きそうな目をしていた。

 

結局、一番地元の人が多そうな店に入った。好きな具材を指差すとご飯の上に乗せてくれる。ぶっかけとビールを頼んで2人分で60,000ドン。やっぱ地元の人が多い店は美味いね。

 

 食事のあと、切符売り場に行ってハノイまでのチケットの値段を聞くと、2人分のハードベッドのチケットが1316,000ドン。手持ちの現金だと40,000ドン足りない・・・。昼ごはんを先に食べなければ足りたのに・・・と後悔しながら慌てて両替所を探した。しかし、世界遺産のある街の駅前にも関わらず近くに両替所が見当たらなかったので歩いて10分くらいのところにあるホテルに駆け込んだ。レートがとても悪かったが仕方ないので20,000円ほど両替して2,907,500ドンをゲット。

 

現金を準備できたボクたちは無事16:47出発のSE4のチケットを買うことができた。ハードベットタイプで外国人価格だと1人分が65,8000ドンだ。

 

駅前広場からタクシーに乗って王宮まで移動。タクシー代32,000ドン。王宮の入場料は大人が105,000ドン。赤い旗を見ると経済が発展していてもベトナムは共産圏なんだなぁと思う。

 

王宮の中はすごく広くてノンビリ見たいのだけれど、1時間ちょっとくらいしか見学をする時間はない。急がなきゃ。

 

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足早に敷地内を駆け巡り風格のある建築物を眺めた。ここがベトナム最後の王朝の都だったのか・・・。ほんの70年くらい前までは栄えていたのだろうけど、今はとても静かな場所だ。

 

時間の無い中、もうひとつ行ってみたかったのが「ドンバ市場」だ。王宮からそんなに遠くない距離にあるはずなので歩いて行った。途中小雨がちらつきだすし思ったより遠かったので疲れてしまった。ようやく到着して中に入ると「Theアジア」という感じの楽しい雰囲気だった。1日中いても飽きないと思うが列車に間に合わなくなると困るので10分程見て雰囲気を感じるだけで帰ることにした。市場の前の大きな道路沿いで流しのタクシーを捕まえようとしたがなかなか捕まらず、マジで焦ってしまった。

 

なんとかタクシーを捕まえ、急いでフエ駅まで行ってもらいチップ込みで39,000ドンを払った。駅の構内に入った途端、スコールが降り始め危機一髪だった。

列車が到着する時刻になったのでホームに出て売店を覗いてみると見たことがない現地のビールを売っていたので買う。20,000ドン。異国の地にいって日本で見たこともない銘柄のビールがあると嬉しくてついつい買ってしまう。

夕飯用のお弁当を事前に買いたかったのだけれどホームの売店にはそういうものはなかった。車内販売に期待するしかないな。

 

ホーチミンからニャチャンに移動するときに乗った寝台列車は2段だったのだけれど、今回は3段。結構狭いな。布団や毛布は用意されているのだけれど、いつもの海外旅行のお供であるビクトリアで買った安い寝袋は今回も大活躍だ。貴重品を寝袋の中に入れれば安心だ。

 

出発して2時間半くらいすると車内販売が回ってきた。大したものは何もなく1つ60,000ドンのプレートを2つとビールを注文したが高いな・・・。

明日はハノイに着いたらハロン湾に行くつもりだが何も調べていない。ベットの上でゴロゴロしながら調べると、ハノイ市内から自力でバスでハロン湾に行き、船に乗る手続きをするのもちょっと大変みたい。そこで、ホーチミンでお世話になったTNKトラベルのWEBサイトを見てみるとハノイ支店がハロン湾ツアーを出していたので前日だけど電話をしてみることにした。

ガタガタうるさい列車の車内から、iPhoneのIP電話アプリを使ってハノイ支店に電話をかけて無事明日の朝出発のツアーに申し込むことができた。IP電話契約しておいて良かった〜。

ハロン湾ツアーを無事予約できて安心したので車内を散歩してみる。車両によっていろんなタイプの寝台があるみたい。日本では考えられないけれど、乗員も乗客もタバコ吸ってる・・・。同じ部屋の上段の西洋人とベトナム人カップルは通路でカップラーメン食べてるし・・・。

明日はベトナム観光最終日。朝から忙しいので早めに寝る。

続きは明日!