05:10ころベトナム音楽の車内放送で目が覚める。久しぶりの寝台列車だったのだけれどもとてもよく眠れた。寝袋をたたみ荷物を片付け、降りる支度をする。ニャチャン
列車が止まり人々が降りていく。この列車はニャチャン終点なので全員降りるはずだ。駅を出ると駅前には寝台列車の到着に合わせてすでにタクシーがたくさん待機している。
その中の一台に乗ってビーチ沿いの今日の宿まで行ってもらう。駅から宿までは2.5kmくらいの距離なのだが、ぼったくりで100,000ドン。タクシーの運ちゃんも朝早くから起きて頑張っているのでまぁいいか。薄暗いうちにホテルに到着。今日のホテルは1泊約3,000円。
朝早すぎてチェックインはまだ出来ないので、フロントに荷物を預け、トイレで歯磨きをした。
明日の夜、ニャチャンからホイアンまではスリーピングバス(寝台バス)に乗るつもりだ。ベトナムはシンツーリストなどカフェ系の旅行会社がたくさんオープンツアーバスなどを運行していて、ここニャチャンからも出ていると思う。日本でニャチャンのシンツーリストの情報をネットで調べたのだけれどもよく分からなかった。まぁ現地で探せばなんとかなるかなとは思っていたのだけれど・・・。フロントのお姉さんが「たぶんあっちよ」と教えてくれたので歩いてみることにした。早朝の街はいかにも「朝の風景」という感じだ。
ビーチ沿いの大通りから1本中に入ったところにシンツーリストを発見。到着したばかりのツアーバスがいた。オフィスに入りホイアン行きのスリーピングバスのチケットを買った。一人229,000ドンでクレジットカード支払だと二人で471,000ドンだった
日本で今回の旅行プランを立てている時には、リゾートにも行きたい!と思ってビーチリゾートであるニャチャンにも寄ることにしたのだけれども、この時期は結構寒くて泳げないことが分かったので水着を持ってこなかったのだ。しかし、せめてビーチの風を感じたいと思い早朝の海辺を散歩した。
街を歩いているとあちこちでホテルを建設している。ニャチャンは急激に経済が発展しているベトナムの大きな観光都市になっていくのだろうな。
ビーチ前にはホーチミンと同じく健康器具がたくさん置いてあり老若男女、多くの人が体を動かしていた。日本には病院はたくさんあるけれども街中にはこういった設備はほとんど無い。病気になってからの治療ではなく、病気にならない体づくりをするためにも、日本にもこういうのを見習ってほしい。・・・いろいろ利権があって難しいのかね・・・。
道端の屋台で朝ごはんにフォーを食べようと思って歩いていたのだけれども、ニャチャンはサンドイッチの屋台ばかりでフォーの屋台を見つけることが出来なかった。どうしてもフォーを食べたかったのでお店に入ってみることにした。
この店は麺の種類や具材もいろいろ選べて一人15,000ドン。モヤシもパクチーも乗せ放題。早朝に食べるフォーは胃に染みるねぇ・・・。安くて美味い。
お腹が満たされた後は海沿いの通りからタクシーに乗る。「タップバースパ」に行くのだ。日本のTVで紹介していて行ったみたいと思っていたMUD BATH(泥風呂)がある温泉だ。タクシーの運転手には「THAP BA SPA」と言ったのに、別の高級スパのパンフレットを見せて「ここだよね?」
敷地内はいろいろ設備を作っているところだった。明日は大晦日。日本ではもう休みモードなのにね。次にここに来た時にはもっと立派な施設になっているのだなぁ。楽しみ。
ちなみに今回のコースは泥風呂、フットマッサージ、温水プール、軽めのランチ、水着やタオルのレンタル込みだ。
美しい池のほとりを進んで行くとスパ用のフロントがある。そこで財布などの貴重品を預けて更衣室で着替える。日本の温泉とは違って専用の水着みたいな服を着るのだ。
階段を登っていくとMUD BATHのゾーンがある。まずシャワーを浴びてから泥が詰まった浴槽に浸かる。ここでちょっくらトラブル発生だ。ボクはギックリ腰によくなるのだが先ほど立ち上がるときに「ギクっ!」とやらかしてしまった。なんとなく重症なギックリに比べると30%くらいのギックリな感じがする。それでもちょっと痛い・・・。このベトナム縦断弾丸ツアーは今後大丈夫なのか?温泉に浸かって症状を軽くできれば・・・と祈るのだった。
泥風呂自体は比重の違いなのか、体がプカプカ浮きまくる。ミネラルたっぷりで肌もツルツルだ。朝早いからか、隣のドイツ人だかロシア人だかの老夫婦とボク達しかお客はいなかった。
昨日は寝台列車の移動でお風呂にも入れなかったので泥風呂は最高だった。30分くらいプカプカしながらノンビリ森の緑を眺めて気分がとても癒されたのだった。
泥風呂の後は、ミネラルハーブスパが45分。
その後はベトナムガールによるフットマッサージだ。至極の時間・・・。フットマッサージ自体はすぐに終わったのだが、別途
マッサージの後は池のほとりにあるピザ屋でランチ。最初にもらったランチクーポンでピザかパスタを注文出来る。ちなみに333ビールは別料金だ。クーポンのピザはあまり美味しくないな・・・。
プールもあるのだが水着を持ってきていないし腰も痛いので入らなかった。
スパの後はポー・ナガル塔に行くことに。スパまでの行きのタクシーで見たローカルな雰囲気を味わいたかったのと、足腰を使うことでギックリの症状を重くしないため塔までの2.5kmを歩くことにした。
観光地ではないので、地元の理髪店や生活感溢れる家々が建ち並んでいた。
ポー・ナガル塔の入場料は一人22,000ドン。
入り口を入るとニャチャンへ新婚旅行に来ている日本人夫婦がいたので声をかけて記念撮影をしてもらった。「ホンチョン岬も良かったですよ〜」と教えてもらったので明日行ってみようかな。
寺院の中には女神像があって、とても神秘的だったのだけれども写真はNGぽかったので撮影しなかった。
寺院の高台から見下ろすと、河口に停泊する漁船の中にベトナム名物の手漕ぎ船を発見!ん〜ベトナムっぽい(笑)。
ポー・ナガル塔見学の後はタクシーで一旦ホテルまで戻った。念のために日本から持ってきておいた湿布を腰に貼り、コルセットで腰を固定して夕方まで部屋で安静にしておいた。
日が暮れてナイトマーケットに行ってみることにした。たくさんの店や屋台が出ておりとても賑やかだ。
観光客もいっぱいいるのだが、聞こえてくる声はロシア語ばかりだ。社会主義国ということでロシアからの観光客も多いのだろう。ホーチミンではあまり感じなかったのだが、ニャチャンではロシア語表記の看板も多かった。
怪しいムードの光を放つ店や、サソリ酒を売っている店など、いろいろあって面白い。
ナイトマーケットの屋台街を通るとイキのいいお兄ちゃん達が「ウチの店で食べてよぉ〜」と客引きをしてくる。あるお兄ちゃんに呼びとめられたが、明らかに隣の店の方が混んでいたので「ごめんね〜」と言って隣の店の席に座った。
このお店でお腹いっぱい食べて飲んで190,000ドン。隣の女性二人男性一人のグループはたぶんモンゴル系の人だと思うけれども、ボク達には食べきれないほどのすごい量を食べていた。
ナイトマーケットを出てすぐ近くにある果物屋でバナナパッションフルーツガバジュースを買ってみた。
30,000ドン。ホント果物美味しいなぁ。ちなみにこの果物屋でもメニューはベトナム語とロシア語表記で、英語はなかった。
ナイトマーケットを満喫してホテルに歩いて戻る途中、路上に人だかりがあったので何かと思ったら道端でおばちゃんがエビやカニを焼いてた。すごく美味しそうで周りの人たちも見ているのだけれども誰も買わない・・・。
いよいよ明日は大晦日。スリーピングバスの中で年を越します。
明日に続く。