tabisuki-oyaji

心を癒されに旅した時のブログ

重大事件発生?

レシフェの空港で野宿をする覚悟だったボク達を救ってくれたFUNZONE。「レシフェ空港ホテル」と勝手に呼んだ宿泊料無料、Wifi無料、警備員付きのこの場所に別れを告げ、次の目的地へと移動する事にした。日本代表の次の試合まで中4日あるのでギリシャ戦が行われるナタールに行く前にレシフェから少し南にあるビーチリゾートのポルトデガリーニャスで気分をリフレッシュするつもりだ。厳密にはポルトデガリーニャスからもうちょっとだけ南のマラカイペという場所にBooking.comで宿を2泊予約している。

 

身支度をして200US$ほどレアルに両替する。やっぱり空港はレートが悪いな。バスに乗って移動するため事前に空港のフードコートの奥にあるレストランでブランチする。ボクが頼んだ肉料理はメニューの写真と随分違っていてソースがかかってなかったので、「ソースをかけてよー」とお願いしてたっぷりかけてもらう。もちろんビールも呑む。

 

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ポルトデカリーニャスに行くバスは空港を出てすぐの195番バス乗り場から出発する。値段は11レアルかな。

 

2時間近くバスに揺られ、ポルトデカリーニャスのバス停で降ろされた。さてココからどう行くのかさっぱり分からない・・・。

 

悩んでいるとバスの運転手さんが停留所近くに止まっていたタクシーの運転手に聞いてくれた。そしてBooking.comのプリントアウトを見せて宿までタクシーが連れて行ってくれた。バウチャーは事前に日本語と現地語(ポルトガル語)の両方を印刷しておいた。みんな優しいなぁ〜。

 

ビーチに続く道路から少し脇に入った場所に今晩の宿「Pousada Maracaipe」という可愛いホテルがある。ワールドカップ期間中は試合会場の近くはどこも高いけれど、レシフェから2時間近く離れたココはそこまで高くない。次の試合までレシフェかナタールで時間を潰すよりもビーチリゾートに来た方が人も少なくて安くもつくのだ。

 

2階の15号室に案内されて部屋に入るとベランダにハンモックがある。気持ち良さそう・・・。ビーチに行きたい逸る気持ちを押さえてまずは荷物を片付ける事にする。・・・ありゃ?なんかおかしい。荷物が足りない気がする・・・。盗難?

頭の中がぐるぐるしだした。バスでいろいろ盗まれてしまった?バスの中では通路を挟んで左側にボクたちが座り、右側にバックパックを置いていた。結構空いていたからそうしたのだ。もちろんバックが盗まれないようにチラチラ確認はしていた。途中ちょっと怪しそうな男がわざわざバッグのある座席の後ろに座ったからバッグを持って行かれないように気をつけていた。それなのになぜ?・・・バックパックの横のファスナーを開けられていたのを見るとたぶん犯行はこうだ。荷物の後ろの席に座り、窓を開けてバックパックの横のファスナーに手を入れてそこから取り出せるものを手当たり次第取り出し、必要なものは盗み、必要でないものは窓から投げ捨てる・・・。パスポートや現金は小さいバッグに入れて体に巻き付けておいたので大丈夫だったが盗まれたと思われるものは

 

・Bluetoothのヘッドフォン

・デジカメのチャージャーなどの部品

・iPhone充電器

・水着

・スニーカー

・衣類

・使い捨てコンタクトレンズ

・その他いろいろ

 

・・・めっちゃ悔しい。いろいろ盗まれたけども、一番困るのが使い捨てのコンタクトレンズだ。新品のワンデーを30日分ほど箱で持って来ていたのに丸ごと盗まれた。犯人にとって金目のものじゃなければ捨てられているだろうけど、捨てるものなら盗るなよ!次の試合までに買わないとすごく困る・・・。ちなみに眼鏡は持って来ていなかった。どうするか・・・。

 

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気を取り直して海まで歩いて行ってみた。すごく波が高くて泳いでいる人はいなかったけれどもサーフィンをしてる人は何組かいた。ビーチの入り口にデンジャーな看板があったが、たぶん泳いだら危ないよって事だと思う。泳ぐのは明日にすることにして砂浜を歩いて散策してみた。海岸沿いに何件か食事出来そうな店があったので夕飯はその辺で食べる事にしよう。

浜辺を散歩した後は宿に戻って3日ぶりのシャワーを浴びる事にした。あれ?…水がお湯にならない...シャワーをお湯にしているのに冷たい水のままだ。壊れてる?溜まった洗濯もしたいのでお湯が欲しい。英語が全く伝わらない宿のおじさんにシャワーが壊れていることを身振り手振りで言うけどそれでも伝わらない。宿のWifiでネットは繋がっているのでGoogle翻訳を使ってポルトガル語で聞いてみる。おっ、伝わるじゃん!ホンヤクコンニャクみたいだな。

宿のおじさんがシャワーを分解して修理をしはじめるが直らない。小柄なこのおじさんは見た目のイメージはメキシコ人っぽく「ゴメス」というあだ名をつけて心の中で呼ぶ事にした。このゴメスは働き者なんだけど、たぶん奥さんだと思われる宿の太ったおばさんの前では小さくなっている。尻に敷かれてるな。頑張れゴメス!

だんだん外が薄暗くなってきた。息子らしい若者も来ていろいろ調べているみたいだけど電気系統が壊れていたらしくすぐには直らないようだ。結局、別の部屋に換えてもらうことになった。熱くはないけれどもお湯が出て幸せ〜。そして3日ぶりのシャワーを浴びた。

シャワーの修理ですっかり暗くなってから晩御飯を食べに再び海岸に行ってみた。夕方音楽がかかっていた海の家っぽいところに向かうが・・・どこも空いてない。あれ?ビーチ沿いの店は夜はやっていないのか?宿の食堂は朝ご飯だけみたいだし近くにコンビニも見当たらない。またもやGoogle翻訳でホテルの人に近くに食堂があるかどうかを聞いてみた。どうやらあるらしいので教えてもらった暗闇を歩いて探すと・・・それらしき店は閉まっていた。

困った。この通りは暗く寂しくてなんだか怖い雰囲気だか、次に明かりのある方に行ってみる事にした。すると先にブラジル人達が呑んでいる小さなバーみたいなのがあった。だけどすごく怪しそう。なんとなく入りづらい雰囲気を漂わせていたし、呑んでいるだけで誰も食べていなかったのでやめておく。

通りから少し入った場所にすごく小さな店を発見した。日曜雑貨や食料を少し売っている店だ。そこでカップヌードルとビールを買った。宿のロビーでアルゼンチン戦を見ていたフロントのお兄さんに「食堂が開いてなかったからカップ麺買ったのでお湯とフォークをちょうだい」と英語で言う。今度は通じた。若いからかな?

せっかくサッカーを見ていて申し訳ないのだが別棟のキッチンでお湯を沸かしてもらった。沸くあいだホンヤクコンニャクでサッカーについて雑談をした。「ブラジル優勝するといいね!」って言うとすごく笑顔になった。「昨日僕らはレシフェで日本戦を見てきたんだ」と言って、「日本チームにもネイマールみたいなすごい選手がいるといいな・・・」と言うと彼は笑った。

ネットさえ繋がっているとスマホのGoogle翻訳はホント「ホンヤクコンニャク」だな。なんとかコミニュケーションが成り立つじゃん。

 

お湯を入れてもらって部屋に戻り、ブラジルのカップヌードルを食べなからアルゼンチン戦を見る。なぜ同じ「NISSIN」でも海外のカップヌードルは美味しくないんだろうか?・・・と気になりながらビールも飲んだ。今日は盗難にあったり夕飯がカップ麺になったり・・・といろんな事があった一日を思い出しながら、眠くなってきたので今日は早めに寝ることにした。明日に続く。