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心を癒されに旅した時のブログ

長距離バスでナタールへ!

昨日は早く寝たので4時頃目が覚めた。今日は、先日盗難にあったバスで「レシフェ」まで戻り、別の長距離バスで「ナタール」まで行くのだ。昨晩、宿のおばちゃんに06:30にタクシーを呼んでもらうように頼んでおいた。06:20になってもフロントやロビーには誰もいない。外に出ようと思っていても鍵がかかっていて出られない。おばちゃんちゃんと起きてくれるかな・・・?と思っていたら奥からおばちゃんがやって来た。タクシーも時間どおりに来てくれて「ポルトデガリーニャス」のバス乗り場まで送ってもらった。料金は20レアル。運転はすごく荒かった。

 

バス乗り場でにはすでに何人かが待っていた。「トゥ レシフェエアロポルト?」と聞いたら「そうだ」と言われたので、まずは重いバックパックを降ろし、バス乗り場でヒゲおじさんが売っているコーヒーとパンを買った。料金は6レアル。

お腹が空いていたからバスでの2時間をどうしようかと思っていたので、朝食を買うことができとても助かった。パンはパサパサした蒸しパンで美味しかった。コーヒーはブラジルらしく激甘。どうしてブラジル人はこんなに砂糖を入れるんだろうね。

 

ポルトデガリーニャスからレシフェ空港までのエアコン無しバス料金が1人7.5レアル。日本円で350円くらいと安いけれどもエアコンが無いからやっぱり暑いな。

来る時の反省で絶対荷物を盗まれないように一番後ろの席を陣取った。ブラジルの田舎の風景を見ながらパンと甘いブラジルコーヒーで朝食をとり、1時間半で一昨日の朝までいたレシフェ空港に到着した。

 

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クレジットカードの保険には加入していたので帰国後に盗難の保険申請をする。そのためには現地の警察で「盗難証明書」を発行してもらわなければならない。もちろん初めての経験だ。しかしポルトガル語を喋れないし、英語も片言程度。そんな事で現地の警察で事件の説明をすることが出来るのか?

幸いにもレシフェ空港には観光客向けにツーリストポリスがある。そこに行けば英語が話せる警官がいて話を聞いてもらえる。どうやって犯行がおこなわれたかの状況説明、盗難品の説明等をおこない、調書をとられる。

 

警察官はとても優しそうな方で約1時間で調書が完成した。ポルトガル語と英語で書かれたこの盗難証明書を保険会社に提出するのだ。ブラジルでは日本人がいろいろな被害にあっており、レシフェ空港でも4件ほど日本人が被害を受けたと言っていた。

ナタール行きのバスに乗るためには長距離バスターミナルに併設されている「Rodoviaria」駅までメトロで行かなければならない。しかし乗り継ぎを考えるとメトロだと出発に間に合わない可能性がある。レシフェ空港のツーリストポリスで盗難証明書をとれたので少しは盗難品の保険金が出るだろう。そう考えるとケチってメトロで行くよりは高いけれどタクシーで行く事にした。

 

空港前のタクシーに値段交渉をするが67レアルだという。メトロで行くと数レアルなのに高すぎると思い再度交渉をしたけれども「空港のタクシーは値段が決まっているんだ」と言われ、別のタクシーに聞いても同じ答えだった。ちょっと高いけれどもナタール行きのバスに間に合わなければマズいので仕方がない。

 

バスターミナルに到着し、バスの中で食べる弁当とビールを買った。バスは11時に出発し4時間ほどかかるので、休憩のため途中のレストランに停まる。しかし、提携レストランの食事はボッタクリで高いだろうし、せっかくなので事前に食糧を買っておいた。2人分でビールも合わせて26レアル。レストランで食べるよりは安いと思う。

 

ブラジルのワールドカップが始まる前、Facebookでもこの「レシフェ→ナタール」のバスについては話題になっていたからなのか、日本人がたくさんいる。よく考えたらレシフェからナタールにこの時期に移動する必要があるのは日本人くらいか・・・。他の日本人たちはどうやって移動したのかな?バスで数時間の距離なのに飛行機はもったいないし、電車は走ってないしな。

 

市街地を出たあたりで、さきほど買って来た物をバスの中で食べる。匂いが少し気になるけれども、隣の座席の日本人に「匂いしてごめんね」と言って少し温くなったビールとブラジルごはんを食べる。今日は運転手のすぐ後ろの座席で、乗客の1番前だけれども日本人も多いし大きな荷物は預けたので盗難の心配はないだろう・・・。

 

バスの中は寒すぎるくらいエアコンが効いてるので寝袋を体に掛けた。ビクトリアで買ったこの寝袋は安かったけれども今回の旅でとても重宝している。

外を眺めると真っすぐの長い道が続いている。ブラジルは国土も広大だし、飛行機でないとなかなか他の都市には移動できないのだろう。しかしボクはこういうバスでの移動は好きだ。この後の都市の移動は距離が離れていることもあり、全部飛行機を使うので長距離バスに乗るのはこれで最後になる。

 

2時間ほどしてから途中の食堂らしき場所で30分くらい食事とトイレ休憩。バスでご飯を食べておなかいっぱいなので周りをぶらぶらすることにした。隣のローカルな通りに入るとイイカンジの食堂なんかもある。乗客のみんなは連れて来られたバス会社と提携しているであろう食堂で食事をしたりビールを呑んだりしていたけれども、こっちの食堂の方がよっぽど安くて美味しいんだろうなと思う。たぶんこのバスの乗客(特に観光客)は、バスが止まっている食堂の前の車庫の隣にこういう通りがあるって知らないだろうな・・・。ボクたちもたまたま通りに出て見つけただけだし・・・。

店で呑んでいる客が「ジャポ〜ン」と陽気に叫んでいた。日本人ってすぐにバレるよ・・・。

 

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「サラダデフルーツ」というフルーツパフェみたいなスイーツを買ってる人を見て、とても美味しそうだったのでボクたちも買ってみることにした。カットしたフローズンフルーツをたくさんカップに入れ、コンデンスミルクをタップリ流し込んでなんと2レアル。100円しない!とても冷たくて甘くて美味しい。後で休憩所に戻ると家族連れやカップルたちがブラジルのお世辞にも美味しいとは言えないアイスを食べていたが、絶対このサラダデフルーツの方が美味しいよ・・・と思った。もっと分かりやすい場所で売れば絶対もっと売れるのにな。

 

休憩の後しばらくバスは広い大地を走り続け、市街地に到達した。ボクたちはナタールの長距離バスターミナルまで行き、そこから宿がある「ポンタネグラ」まで行くバスを探す予定だ。

ナタールで試合をおこなう国々の国旗が街の道路沿いに飾ってあり歓迎ムードだ。バスが「ネオポリス」という場所に停まった。ココはどこだ?「地球の歩き方」の地図にも載っていない。いきなり街の中に止まって全くナタールの土地勘が無いボクたちは焦り、降りようとしている他の日本人客に「ここはバスターミナルじゃないよね?と聞いてみたら「違いますよ」と言われ、降りずにその後のバスターミナルまで行く。

バスターミナルには16時頃に到着した。もうブラジル戦がじまってる・・・。まずは土地勘が無いためバスターミナルで現地の地図を探す事にした。「地球の歩き方」の地図はナタールという日本人にとってのマイナーな都市ではあまり役に立たない。人のいないインフォメーションデスクの上を探したが地図はなかった。バスターミナルの従業員っぽい人がいたので聞いてみると地図をくれた。でも後で考えてみるとその人は従業員ではなく、きっと自分の地図をくれたのだと思う。申し訳無い事をしたな。でも助かった。

とにかくブラジルvsメキシコの試合をどこかのバーかレストランで見たかったのでタクシーを探した。日本人のカップルが「シェアしませんか?」って言ってきたけれども行く方向が違ったので単独でタクシーに乗った。

 

今日の宿に行く前にとにかくコンタクトレンズをパパっと買おうと思い、ナタールショッピングセンターに行く事にした。タクシーのおじさんとは15レアルで交渉成立。ここでも英語が通じなかったので筆談で値段交渉をした。運転がチョー荒い・・・。途中「ここはプリズン?』というような塀の高い場所の横を通り過ぎ、なんとかショッピングセンターに到着した。どこに連れて行かれるのか?と正直内心ちょっとビビってしまった。

ショッピングセンターの周りをぐるっと周ったが入口が分からない。お客さんらしい人もいない・・・。地図を見るとココへはネオポリスで降りた方が全然近かった。バスターミナルで降りてここまで来た分時間やお金をロスしてしまった。ショッピングセンターの入口を探していると歩道橋の側の沿道でブラジル戦のテレビを見ている人たちが盛り上がってる。ボクたちを見て「ヤポン、ヤポン、ブラジル、ブラジル・・・」と盛り上がる。ブラジル人陽気だなぁ〜。

ショッピングセンターは・・・やっぱり閉まっていた。ブラジルでは大統領令かなんかでブラジル代表の試合がある日は学校や会社が休みになるとか・・・でショッピングセンターも閉まっているのか???仕方がないのでポンタネグラ行きのバスを探す。運良くマイクロバスはすぐに来たけれどもギュウギュウ詰めだ。料金は2人で5レアル。

ポンタネグラで降りたが、さて、宿がどっちの方向にあるのかもさっぱり分からない。

 

ポンタネグラは有名な観光地らしいけれども今日の宿はどうやらホテルエリアから離れているようだ。日本で予約しておいたのだが、ナタールの宿はこの時期どこもすごく高くてやっと見つけた宿は「アパート形式」で、同じ部屋を3泊ほど予約しておいた。

なんだか怪しい通りを歩く。日本ならまだしも「ブラジルは怖い」という先入観もあり、用心しながら歩くのだがそろそろ暗くなってくる時間だ。ワールドカップの試合が開かれる都市なのに通りを一つ入ると道路もボロボロだったり廃墟もある。若い男性ではなく、子供連れのお母さんにバウチャーを見せて宿の場所を聞いてみた。お母さんは考えていたが分からないみたい。しかし、近くを通りがかったおじいさんが宿に電話をしてくれてやっと宿の場所が分かった。親切な人たちの助けで無事に宿まで辿り着いたけれども大きな通りから少し入ったちょっと怪しい通りの奥にあった。

宿のおじさんはザッケローニ監督と同じくイタリア人で「ギリシャ戦では日本が勝つよ!」って言ってくれた。

 

とにかくビールを呑みながらブラジルvsメキシコの試合を見て盛り上がりたかったので部屋に荷物を置き、すぐにテレビが置いてある近くの店に行った。しかし店に着いた直後に試合が終了・・・ペレのインタビューが映っていた。

歩いてる時に花火が鳴っていたので、ネイマールがゴールをしたのかと思った。しかし、どうやら0-0で引き分けだったようだ。

 

試合は終わったけれどもお腹が空いているのでビールとピザを注文。パスタも頼もうと思ったが、今日はパスタは無くピザだけだった。しかし、注文したピザが来てみると「パスタを注文しなくて良かった・・・」と心底思った。ピザがすごくでかいのだ。これで40レアル。1800円くらいかな。ボクたちには十分な大きさで全部食べるのは苦しかったけれどもとても美味しかった。食事が終わってから売店でビールとミネラルウォーターを買う。宿には自販機も無いし近くにコンビニも無いのだ。

 

宿までの怖く薄暗い通りを足早に歩く。パトカーがパトロールをしていたからちょっとだけ安心だけれども、ホントこの通りは怖いな・・・。

宿に戻るとwifiがうまく繋がらなかったので受付の美人のお姉さんに対応してもらう。さきほど買ったビールを飲みながら「韓国vsロシア」を部屋の14インチのブラウン管TVで見る。

今日は移動で疲れたので早めに寝るということで、続きは明日。