今日は「トランドンゴ洞窟温泉(Grutas Tolantongo Hidalgo)」に行くのだ。
早朝05:30にホテルをチェックアウトする。昨日「明日は早朝にチェックアウトするけどフロント開いてる?」と聞いたら「ずっといるから大丈夫だよ。」と言われていた。以前、台湾に行った時にも早朝出発だと言っていたのに、フロントに誰もおらずチェックアウトができなくて結構困った事があったので早朝出発の時は心配なのだ。
まずは電車で北バスターミナル(Terminal Central del Norte)まで行く。
トラントンゴには1泊しかしないので、1泊分の荷物以外はターミナル内の預かり所に荷物を預ける。前回と同じくバックパック2つで60ペソだった。
荷物を預けて身軽になったボクたちは、イスミキルバン(Ixmiquilpan)行きのバスチケットも昨日買っているし時間があるのでバスターミナルから地下鉄の駅の出口まで戻った。階段の出口のところで「チュロス」を売っているおじさんがいたのだが、さっきは荷物が重くて買えなかったのだ。おじさんに言ってチュロスを1つ買った。10ペソ。早朝に売っているってことはもっと早く起きてチュロスを揚げてるんだろうな。
バスターミナルの売店もまだ開いていないのでこれがボクたちの朝ごはんだな。
トラントンゴ洞窟温泉に行くには、まずはイスミキルバンという町に行く必要がある。「OVNIBUS」のバスに乗って7:00に出発すると3時間くらいでイスミキルパンに到着する。乗り場に入るには空港のように荷物検査と身体検査がある。そしてバスに乗る直前にも荷物検査がある。乗り場の係員に言われるがままにバスに乗ると買ったチケットよりも1本早いバスに乗ってしまった。まぁいいか。
朝早いので人があまり乗っていない。トイレはあるが軽食等はなかった。チュロスを買っておいて正解だったな。
ちなみに強盗防止なのか、客席と運転的との間には扉がありロックされている。さすがメキシコ!
トラントンゴまではトータル200kmちょっとの移動。頑張っていくぞ〜。
テオティワカンに行く時にも通った高速道路を北上する。景色がだんだん変わって行き、サッカー日本代表の本田圭佑の所属する「パチュカ」を通り過ぎる。
お腹が空いたので先ほど買ったチュロスを食べる。冷めているけど結構美味い。
一息ついたので少し寝たいのだが、バスの中のモニターでは早朝から映画の上映をしている。スピーカーからの音がうるさくてぜんぜん寝れない・・・。
9時半頃、イスミキルバンのバスターミナルについた。バスターミナルと言ってもメイン通りの脇にある屋根のあるただの広場だ。そこで荷物を下ろして次のバスを待つ。
この広場から今度はミニバスに乗って中央市場前(CENTRO MERCADE)まで行く。すごくオンボロのバスだし、ドア開けたまま走ってるし・・・。1人7ペソ。
モロレス市場の近くの橋のあるところでミニバンを降りる。次はトラントンゴ行きのバスに乗るのだが1本早いバスでメキシコシティから来たのでまだ少し時間がある。とりあえずモロレス市場の方に歩いてみるが、なんかこの町も楽しそうだな。
市場の近くに人混みのあるサンドイッチの店を発見!まだ時間があるのでBBQサンドイッチとジュースで朝ごはんにした。今日は早起きだったしチュロスしか食べていないのでこんがり焼いたサンドイッチは超美味かった。
たまたま隣に座っていた男性と英語で会話をしていて「今からトラントンゴ洞窟温泉に行くんだ」と言うと「ボクは先日までトラントンゴ洞窟温泉で働いていたんだよ」だと。なんたる偶然。
モロレス市場の横を歩き、メキシコのメジャーなコンビニOXXO(オクソー)の横を通るとサンアントニオ教会が見えてくる。
教会の手前を左に曲がるとtelcelがあり、その先にバスターミナルというか駐車場がある。
中に入って右の奥にトラントンゴ洞窟温泉行きのバス乗り場があった。出発までまだ30分程ある。バスの車内にトイレは無いので乗り場と逆の方にあるターミナルのトイレで済ませておいた方がいい。ちなみにトラントンゴ行きのバス代は1人50ペソだ。
カップルばかりを乗せて11:10にバスは出発した。
イスミキルパンの町を抜けるとだんだん山道になってくる。そして結構揺れる。標高が高い所を走っているので車窓から絶景を堪能できる。
しばらく絶景を見ながら走っているとトラントンゴのゲートがあり、そこをくぐった所でおじさん2人組が乗って来て入場料1人140ペソ集金していく。
そして12:20頃「トラントンゴ洞窟温泉」にやっと到着した。青空と高地の雰囲気がなんとなくスイスな感じがする(笑)。
まずはフロントで先ほどのチケットを見せてチェックインし、施設のレクチャーを受ける。
そして階段を降りて下まで行く。途中の高台から見下ろすと、川の色とは思えないクリーミーなブルーの不思議な景色を見る事ができた。
河原のそばにある受付でテントを借りる。1泊100ペソだ。「泊まるのか?ならば温泉のチケットは2日分必要だぞ。」と言われた。ボクたちは今日の分の入場チケットしか買ってないのだ。しかし明日は早朝出発で温泉に入る時間は全く無い。「明日は7時には出発するので温泉には入れない。なので1泊分で。」と言ったらOKしてくれた。
テントは係員の方が川のそばの木の下のに張ってくれた。川の流れの音がするけれども、ボクはそう言う音は全く気にならず逆に心地よい。なんとも言えない乳白色グリーンの不思議な川が目の前にある。
ボクたちはテントの中で水着に着替えてまず洞窟と滝の温泉に行くことにした。貴重品とタオルを持って途中のロッカーに寄る。夕方まで預かってもらってロッカー代とデポジット代を合わせて100ペソだ。
滝と洞窟の温泉に行くまでの周りの景色もすごいな。こんな大きな渓谷の中に一大温泉リゾートがあるなんて楽しそう。入り口の手前のロープに上着とタオルをかけておく。
冷たい滝の水をくぐり、滝の裏の温泉に入る。お湯は結構ぬるいな・・・。水中カメラはメキシコシティの北バスターミナルの荷物預かり所のバックパックの中に入れたままなので、iPhoneをジップロックに入れて撮影してみる。曇ってぜんぜん綺麗に映らないや。
すぐ上にある洞窟温泉にも行ってみた。洞窟温泉の方が水温は温かかったけれども狭かった。
せっかくメキシコの山奥まで来たのに記念の写真が曇りまくるので売店に行ってみたらiphoneの防水ケースがあった。150ペソだったので即買いして再び滝の温泉へ。
今度はクリアに撮影できた。ボクたちが撮影しているのを見ていた外国人のカップルが「自分たちを撮って、それをメールでもらえないか?」と言って来たので撮ってあげた。彼らの良い記念になるね。
滝の温泉の奥は結構広く流れも速いところもあり、そういうところには水中にロープが張ってありそれをつかんで移動する。日本だったらこんなに流れが速いところで遊泳許可はまず出ないな。この温泉がメキシコにあったからこそ体験できるのだと思うよ。
いったんテントまで戻って来た。そして目の前の乳白色グリーンの川温泉にドボン。流れがあってお湯もそんなに温かくないけれども気持ちがいい。
同じ施設なのだろうけれども、ちょっと離れたところに絶景の温泉があるということで行ってみることにした。キャンプするこっちの温泉の入り口から、隣山の絶景温泉行きの乗合バスが出ている。6人揃ったら出発し、その場合は1人10ペソだ。
乗合バスが到着し、施設の中を歩いて行くと奥に段々畑のような温泉があった。
湯船に使って眺める渓谷の景色は確かに絶景で雄大だった。ただね・・・芋洗状態なのですぐに引き返すことにした。帰りの乗合バスは4人だけだったので1人15ペソとなった。
テントに戻って嫁ちゃんが着替えたり片付けたりしている間に、ボクは近所の探検にでることにした。もう少し川下に行くといくつか売店やレストランがあるらしいので明るいうちに見ておこうと思ったのだ。
レストランらしき建物はいくつかあるのだけれどもどこも閑散としていて営業しているのかしていないのかもよくわからない。オフシーズンだから客がいないのか?
仕方がないので途中の売店でビールを買い、テントまで戻って川とサボテンを眺めながら飲んだのだった。
夕飯はテント近くのレストランで食べた。そんなに美味しいわけではないが、ビールやスープも合わせて250ペソ。25ペソほどチップを支払う。
空気が澄んでいて星が綺麗だったので写真を撮りたかったのだが、建物の灯りが明るく、三脚も無かったので良い写真が撮れなかった。
明日は早朝出発なので20時30分には就寝。
↓↓↓ 園内のマップを張っておきます。