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心を癒されに旅した時のブログ

遠い遺跡めぐりと年越しカウントダウン

朝5時過ぎに起床し、ホテルのレストランで朝食。フォーを食べる。麺の種類も選べて美味しい。ビュッフェでいろいろ食べられるのだけれど、今から長距離移動なので少なめにしておく。

 

今日はベルトラのツアーに参加し、1日かけて「ベンメリア遺跡、コーケー遺跡群、プリア・ヴィヘア」を周る。

シェムリアップから遠く離れた遺跡ばかりなので、移動も大変なハードスケジュールだ。06:25にピックアップの車が来て、そのあと参加者の各ホテルを周って出発だ。ガイドはポンさん。事前にベンメリア5ドル、コーケー10ドル、ブレアビレア10ドルの計25ドルのチケット代金を渡す。

 

朝早くにベンメリア遺跡に行くのは、ポンさん曰く「朝早いと中国人が少ない」らしい。昔は日本人しか来なかったが今は中国人の観光客がすごく多いそうだ。8時前にベンメリアのチケット売り場に到着した。朝早いのでまだ観光客はまばらだ。

 

「天空の城ラピュタのモデル?」と言われて日本人に大人気の「ベンメリア遺跡」。1時間ほどポンさんの案内で回廊をめぐる。ボクは以前にもベンメリア遺跡に来たことがあるのだけれど、今回は見学用の通路が作られていて下に降りられなくなってしまっていた。4年前に来た時よりも「ラピュタ感」が随分減ってしまっていて少し残念。

 

09:40頃、コーケー遺跡群のパラサット・プラム、パラサット・ルンに行く。もともと予定になかったのだがポンさんが連れて行ってくれた。パラサット・プラムは遺跡に木の根が血管のように巻き付いていた。パラサット・ルンの中には丸い石が祀られており、これはヒンズー教のシバ神の性器だとか・・・。

 

コーケーの巨大なピラミッド「プラン」はとても大きくて高い。木で作られた仮設の階段を頂上まで登り、見渡す限りの森が広がる広大な大地はとても圧巻だ。

 

子どもたちも可愛いが、観光客を見ると何かもらえると思って近づいてくる。子どもは国の宝、政府がこの子たちをちゃんと育てられる環境整備をしないといけないよな。

 

象が祀ってある。

 

コーケー遺跡群の見学が終わった後、遺跡の前の店でツアー客みんなとランチだ。長いテーブルの前に座り、何品か大皿に盛られた料理が出てくる。お世辞にも美味しくはなかったけれども、ツアーに含まれている食事なのでこんなものか。アンコールビールのビッグボトルを別途個別注文した。3ドル。カップルで来ている人、女友達で来ている人、父と息子で来ている人、ファミリーで来ている人、いろんな人たちが食卓を囲みながらギコチナイ話をしてランチの時間が過ぎて行く。

 

次はタイとカンボジアの国境沿いにある「プリア・ヴィヘア」だ。タイと長い間領有問題で争っていたため、最近まではタイ人かどうかを調べるためパスポートが必要だったらしいが、今は必要ない。13:50頃にプリア・ヴィヘアのチケットセンターに到着した。複数の4WD車に乗りかえて急な坂道を登って行く。途中チェックポイントがあり、車を降りてそのあとは山道を歩く。

 

山道を登り始めると、カンボジア国旗とユネスコの旗があった。プリア・ヴィヘアはユネスコの世界遺産に登録されているそうだ。

 

長い通路を歩き門をくぐっても、また長い道は続く。何度かそれを繰り返しているとやっと山頂に辿り着いた。ココから見下ろすカンボジアの大地はとても広かった。端まで行って記念写真を撮ったけれど、高くて風が強く、下を見るととても怖かった。

 

帰りも4WDに分乗して16時過ぎに下山し、麓でバスに乗り換えた。

 

帰りは250kmの道のりをひたすらバスは走り、19時過ぎにシェムリアップに到着した。このツアーにはディナーも含まれているため、高級そうなレストランの前で止まった。

しかし、ボクと嫁ちゃんは考えた。「今日は大晦日だ。このままランチの時のようにギコチナイ話をしながら知らない人と過ごすのか?」ボクたちは即座に決断した。「ディナーは食べません。ここで別れます!」他のツアー客はポカンとしていたが、ディナー代なんて惜しくない。ボクたちに必要なのは楽しい時間だ。

 

レストランで別れてホテルに向かう途中でお祭りのようなものを発見。たくさんの人たちが集まっていて楽しそうだ。お腹が空いていたのでまずは屋台でバナナクレープを買った。1ドル。

 

その後、海老と肉が入ったフォーを食べる。1ドルと3000リラ。超美味しい。屋台広場の奥ではカラオケ大会をやっていた。

 

一旦ホテルまで戻る。明日の朝はアンコールワットで初日の出を見たい。宿泊しているホテルはあまり大きくないので明け方にはトゥクトゥクはいないだろう。そこで、いまホテル前に止まっているトゥクトゥクと交渉した。アンコールワットの朝日を見る(ための往復料金)だけで「15ドル」と言われたが、いろいろと交渉して朝日から夕方まで1日チャーターで「20ドル」にしてもらった。明日の朝は04:30に出発だ。

 

 

繁華街のパブストリートに繰り出した。新年のカウントダウンに向けてたくさんの人たちが集まって来ている。

 

オールドマーケットのそばにある屋台街の「168番屋台」で野菜焼きそばの卵乗せを食べた。焼きそばが1ドルでアンコールビールの缶2本が2ドル。麺はインスタントだけれどメチャうま。これはまた食べたい味だ。

 

食後のデザートにフライドアイスが2.5ドル。冷たい鉄板の上でクレープみたいにアイスを伸ばし作っていく。マンゴーやほかの果物、チョコッチップなどを乗せてすごく美味しい。原宿あたりでやればパフォーマンスとしても面白いし流行りそう。

 

パブストリートの舞台でカンボジアのアイドル歌手みたいな人たちが何組も歌っていてテレビ中継もしていた。ストリートは溢れんばかりの人たちで埋め尽くされていて、観光客、現地の若者たちで大賑わいだった。身動きも取れない状態ですごい熱気の中、カウントダウンがはじまった。タイガービール(2ドル)を飲みながら一緒に盛り上がっていると、西洋人の陽気な若者が一緒に乾杯をしてきた。楽しい。そして2017年を迎えた。「あけましておめでとうございます!」

 

2時間ほど楽しんで、ホテルへの帰りに雑貨屋で水とビールを買った。3000リラ。明日はいよいよアンコールワットで初日の出を見る!