tabisuki-oyaji

心を癒されに旅した時のブログ

パンタナールでトレッキングとリバークルーズ

なんと清々しい朝だろう。今朝は6時に起きた。外に出ると少し肌寒い空気が気持ちよい。パンタナールではいろいろな体験アクティビティをやるつもりだ。この後、7時からトレッキングをする。

 

ブラジルに来て今までで一番良い朝ごはんだけれども、トレッキングの時にリバースする訳にはいかないので控えめに食べる。

 

黄熱病の予防接種はしてきているけれども、やはり蚊が怖いので長袖長ズボン、帽子、首にタオルをまいて、ナタールで買ったハイカットの靴を履いて、全身にブラジル産の虫除けスプレーをかけまくって万全の装備でトレッキングスタート。森の中をみんなで進みながら所々でガイドのおじさんが説明をしてくれる。通常は日本人ガイドもいるみたいだけれどもW杯期間中で日本人ガイドは通訳などで皆さん駆り出されているとか・・・。

 

 

森の中には蟻塚やパイナップルの木など、日本ではなかなかお目にかかれないものがいろいろあって楽しかった。「蛇も出るかもよ〜」と言われていたのに、現地ガイドサポートの兄さんはTシャツに短パン、サンダル・・・しょっちゅうトレッキングに付き合っているのだろうから庭みたいなもんで慣れているのだろうね。

 

頭上の木の上にはサルがいた。時々木の実のようなものを落としてくる。これが頭に当たると絶対痛いよな・・・・。

 

ガイドさんによると雨期の時はいつもここは水没しているらしい。今は水も引いて花も咲き、鳥もたくさんいた。

 

ジャングルの中を探検しながら3時間、ヘトヘトになって戻ってきた。ブラジルで買った匂いのキツい虫除けスプレーを常に足や腕、首にかけていたので蚊にもほとんど刺されずに無事にトレッキングを終えた。イメージだとブラジルのジャングルだからワニとか虎とか大蛇とかいそうな気がするけれども、危険な生き物には出会わなかった。まぁ、宿の近くのトレッキングコースだからかな・・・。

 

途中途中で水を飲んではいたけれども3時間歩いて疲れたのでビールを呑む事にした。この宿は宿泊中、飲み物用カードを首からぶら下げておき、ビールを呑みたい時にはカウンターでそのカードにチェックをしてもらう。財布を持たなくてもよく、呑むたびにチェックマークが1つずつ増えていく。そして最後に清算するのだ。チェックアウトまでにいくつチェックマークがつくのだろう・・・(笑)。

写真のビールはブラジルの「ITAIPAVA」スッキリしていて美味しい。日本でも売ってないかなぁ。

 

天気が良いのでプールに入って一浴びする。水着は盗難にあってしまったので当然ノーパンにステテコだ。直射日光が強いので昨日洗濯して部屋干ししておいた洗濯物も外に干す事にした。こんなに天気が良いのですぐに乾くだろうな。

 

管理棟のネットがやっと通じたのでメールチェックをした。日曜なので仕事のメールはなかった。長期休暇なので仕事の事も少しは心配なんだけれども今は休暇を楽しもうっと・・・。食堂でランチを食べてまたまたビールを呑む。なんかノンビリ出来ていいねぇ。

午後からのアクティビティは15時からなので、昨日洗えなかった厚手の服を洗濯して水着と一緒に干す事にした。クーラーの室外機の周りや、ベランダの椅子にかけて干すのだが蜂がいてちょっと怖いな・・・。

 

次のアクティビティはジャングルリバークルーズだ。アマゾン川ではないけれども広大な湿地帯で多様な生き物がいるらしい。蟻塚の横を通って船着き場まで行き、ピラニア釣りチームと分かれて救命胴衣をつけて出発だ。

 

川だか湖だか分からないけれどもとても広い水の上をボートが進む。水の中もどれだけの深さなのかよく分からないくらい透明度が悪くて何が住んでいるのか不気味だ・・・。水際のジャングルの木の上には見た事も無い鳥たちがたくさんいる。野鳥好きの人にはたまらないのだろうな・・・。

 

水草が生い茂っている場所をかき分けながらゆっくり進んで行くと水面にひょっこりゴツゴツしたモノが・・・「ワニだ!」と叫ぶとボートの上のみんなが一斉にそっちを見た。その後も岸辺近くでノンビリしたり川の中を悠々と泳ぐワニを何匹も見た。ジャングルリバーのクルーズって初めてだったけれども、鳥もたくさん見れたしワニも見れてとても面白かった。景色もアマゾンっぽくてブラジルまで来た甲斐があってとても良かった。来る前は「湿地を見てもなぁ・・・」と思っていたけれども思ったより楽しかったぞ。ディズニーランドのリバークルーズと違って、やっぱり本物はいいね。

 

暗くなりかけてきたのでボートはそろそろUターンして戻る事に。結構な距離を飛ばしているのだけれどもなかなか着かない。ずいぶん奥の方まで来たのだろうな・・・。空の色もだんだん幻想的になってくる。空が広いなぁとホント思う。

 

船着き場に戻ってボートから降りるとワニ達が岸辺に集まっていた。別チームが釣って来たピラニアをワニに食べさせているようだ。ちょっと怖いけれども餌付けをしているから大丈夫なのかなぁ・・・と思いながら薄暗い夜道を宿に戻って行った。

 

食堂で夕飯がはじまるまでビールを呑みながら「アメリカvsポルトガル」の試合を途中から見る。初戦でドイツに負けたポルトガルに1-2でアメリカが勝っていたのだが、アディショナルタイムの最後の30秒でクリスティアーノ・ロナウドのクロスにバレラがヘディングで合わせて劇的なゴール。2-2の引き分けになったけれどもポルトガルに勝ってほしかったな・・・。

 

夕飯を食べながら同席の人たちと話が盛り上がる。南米駐在の商社の方達でいろんな国でのいろんな面白い話を聞けた。ロシアで耳がもげそうになった話や、ボリビアの高地では沸点が低くてカップラーメンが美味しく作れない話など自分たちには縁のなさそうな話が面白かった。中でも日本と違って狂犬病が危険らしく、夜にたくさんの野良犬を見たら闘う姿勢は見せずにじ〜っと壁になる話が最高に面白かった(^^;;

明日はボートに乗って朝日を見る。朝の5時集合だから今日は早く寝ないとな。明日に続く。