tabisuki-oyaji

心を癒されに旅した時のブログ

ブラジリア経由パンタナール

飛行機のチェックインをし、大きな荷物を預けた後は空港内で寝る場所を探す事にした。05:55ナタール発なので少し仮眠をしておきたい。レシフェ空港みたいに時間を潰せるフードコートやゆっくり休めるFUNZONEなんかは全くない。ただ新しいだけの空港だ。

 

ベンチで寝ようと思ったけれども手すりがあって横になれないので寝づらい。突貫工事で作った新空港ということでお店がまだ出来ていないエリアがあったのでそこに寝袋を敷いて寝ることにする。ちょうど壁で隠れてるし怒られたらどけばいいや。写真のようにちょっと離れた目の前にガードマンがいるけれども何も言わないから大丈夫かな。灯りが眩しいけれども寝袋に潜ってしばらく仮眠(笑)。

 

3時ごろ起きてまずは保安検査場の中に入る。お腹がすいているので何か食べようと自販機を見たけれどもロクなものを売っていない。この自販機のサンドイッチ怪しすぎ。日本だとヤマザキのランチパックとかすごくレベル高いよな・・・。

 

仕方がないのでカフェでコーヒーと美味しくなさそうなハムサンドを買って食べる。飛行機に乗ったら軽食ぐらい出るだろうからこれで我慢。ホント新しい空港なのにまだ何もないな・・・。

 

国内線のTAM航空なので飛行機も小さい。軽食が出たけれどもこれはおやつだな。朝から甘いもの食べられないよ(涙)。

 

 

3時間ほど乗って9時頃ブラジルの首都「ブラジリア」に到着した。人工的に作られた都市の形が上空からでもハッキリわかる。遷都するなんて大したもんだよ。日本では何度も首都移転の話が出ているけれども絶対出来ないだろうな。空港の敷地内には解体している飛行機が何機かあった。工場の中で解体しないのかなぁ。

 

ブラジリアではトランジットの待ち時間が5時間ほどある。せっかくなので街に行ってみることにした。ブラジリアは計画的につくられた都市で世界遺産でもある。そして街中のいたるところに建築家オスカー・ニーマイヤーの建築物があるので見てみたい。

空港のバス乗り場から113番の巡回バスに乗る。8レアルだ。隣に座っていた西洋人の家族が巡回バスのルートマップを持っていたので「写真を撮らせてもらえませんか?」と聞いたら「あげるよ」と言ってルートマップをくれた。

 

国会議事堂の近くでバスを降り、ブラブラしてみる。歩いて廻れる範囲にホントいろんな建築物がある。計画的に作られた街なので今まで見てきたブラジルの他の都市と比べてすごく奇麗。街全体がオフィス街っぽいな。

 

一通り見て回った後はメトロポリタン・カテドラルに行ってみた。ここもオスカー・ニーマイヤーのデザインだ。入り口付近には使徒達がいる。内部はステンドグラスに光が差し込みとても明るい。天井からは天使が吊るされておりとても幻想的だった。

 

帰りは近距離バスターミナルまで歩き、そこから空港行きのバスを探すことにした。空港から乗ってきた周遊バスではなく直接空港に行くバスくらいあるはずだ。

 

バスターミナルの売店でカステラみたいなパンとドロドロのヨーグルトジュースを買って食べながら待っていると「空港まで5レアルで連れて行くよ〜」と客引きのお兄さんが何人か声をかけてきた。バスターミナルでバス待ちのお客さんを引き抜くなんて日本では考えられないけれどもバス会社の社員も何も言わないので日常的な事なのだろう。

 

やっと空港行きのバスが来たので乗る事にした。今度は2レアルだった。あっという間に空港に到着したが、短い時間でも充分ブラジリア観光を満喫できて満足満足。

 

しばらくブラジリア空港で待ち、TAM航空の「クイアバ行き」に乗るのだ。首都の空港だけあって奇麗だがなんかあんまり活気がなく奇麗なだけの空港って感じだ。作られた都市だから首都機能を支える人たちばかりが多くて、他の街に見られるような昔からそこに住む生活感が溢れる人たちのパワーというものがこの街には感じられないな。

 

飛行機は飛び立ち、いよいよアマゾンの密林へと向かう。15:30にクイアバに着くのだが他の都市と比べて1時間の時差がある。ワールドカップの試合とは関係ないのだが、はるばる地球の裏側まで来るのだから、このように試合と試合の合間にパンタナールやイグアス、レイソンズなど世界遺産を見に行ってる人たちも多いようだ。

 

北パンタナールの玄関口、クイアバの空港に降り立つと迎えのおじさんが来ていた。クイアバの空港は今まで利用した他のブラジルの空港に比べかなり小さい。他の西洋人のお客さんが2人揃ってからピックアップバンでパンタナールに向かった。

 

クイアバの街を抜けるとずっと草原や湿原の間を車が走る。途中珍しそうな鳥を見かけた。夕日もとても綺麗だ。カメラを構えて窓の外に向けると、英語の通じないドライバーさんが親切にスピードを落としてくれた。ブラジルの平原が日本と違ってとても広く、「大陸」を感じるな。川の橋の上で地元の子供達が魚釣りをしていた。のどかだね。

 

2時間ほど走って夜の7時過ぎに「Pousada Rio Mutum」という宿に着いた。辺りは真っ暗だ。舗装されていないデコボコの暗い夜道を森の中に突き進んで行ったときには少し不安になったけれども、とても良さそうなコテージだ。説明を聞いてチェックインをし鍵をもらう。暗くてよく見えないけれども庭にはカピバラ達が放し飼いになっている。

 

コテージの部屋に荷物を置き、レストランに行ってみる。まずはウェルカムドリンクを飲んだけれども甘くてマズい。何のフルーツだろう?ブラジルは農業大国なんだから100%フルーツジュースを出せばいいのにコレには砂糖がたくさん入ってる。また、ピラニアのスープは初めて飲んだがとても美味しい。

 

夕飯がはじまった。日本人の2人組と、1人で来た方と同じテーブルになり、いろいろ楽しい話をした。ブュッフェ形式の夕飯は料理も種類がたくさんあり、ピラニアの唐揚げにも挑戦してみる・・・美味いじゃん。ビールが進むな。この宿は料理が美味い事でも評判らしい。

今日は日本人が結構多い。やはりクイアバで行われる日本代表の試合の合間にみんな観光するんだね。試合まで時間があるのだし、クアイバまで来たらパンタナールまで足を伸ばしたくなるよね。

ご飯を食べ終わったらネットをするために管理棟に行く。各コテージにはwifiの電波が届いておらず、「ネット利用は管理棟で」と言われていた。しかし繋がらない・・・。フロントに聞いたけれども「分からない」と言われた。明日には繋がって欲しいなぁ。

 

部屋に戻ってシャワーを浴びたあと、シャワー室で溜まっていた洗濯をすることにした。そろそろ洗濯をしないと替えの服が無いんだよね。洗濯機が無いので洗剤で洗った衣類を足でバタバタ踏んで洗う。そしてぎゅ〜と搾った洗濯物を部屋干しする。冷房が効いてるので乾くかなぁ・・・。外に出て夜空を見上げてみると満天の星空だ。今までの人生で見た中で一番綺麗な星空だと思う。周りに街の灯りが無いジャングルの中のコテージだとこんなに奇麗な星が見えるんだなぁ。わずか12時間前には計画都市「ブラジリア」を散歩しながら人工物をたくさん見ていたと思うとなんか不思議だ。綺麗な星空を見るとホント癒される。いつもはすごく忙しくてバタバタ働いてあっという間に時間が経ってしまうのに、ネットが繋がらない場所でノンビリできて幸せだなと感じる。「流れ星?!」と思ったらホタルが飛んでいた。日本のように低い所ではなく、高い木の上を飛んでいる。なんか不思議〜。

明日は朝からトレッキングに行きます。続きは明日!